高圧電力と低圧電力の違い

実は、電力自由化は2000年から始まっています

実は、電力自由化は2000年から始まっています
2016年の電力自由化は家庭が対象になるということで非常にマスメディアでも盛り上がりましたが、実はオフィスビルや工場などは、もっと前から自由化が始まっていました。
2000年に大規模工場やデパートといった「特別高圧」区分が自由化され、その後2004年4月・2005年4月に中小規模工場や中小ビルといった「高圧」区分、そして2016年4月1日に店舗や事務所・一般家庭など「低圧」区分の電力自由化(電力小売全面自由化)。
このように電力自由化は段階的に進められてきたのです。

高圧電力と低圧電力の違いは?

高圧と低圧の違いは、契約電力の大きさです。原則として、高圧電力は契約電力が50キロワット以上の工場や大型商業施設、病院などが契約しているのに対して、低圧電力は契約電力が50キロワット未満の商店や医院、カフェ、美容院などの事業所から一般家庭までが契約しています。
高圧電力:契約電力が50キロワット以上(目安) 低圧電力:契約電力が50キロワット未満(目安)

高圧と低圧では、受電方法が違います

電力自由化
私たちのもとに送られてくる電気は、電力会社の変電所を通して電圧を下げながら運ばれてきます。低圧電力の場合は、最後に電柱に設置されている柱上変圧器(トランス)で100ボルトと200ボルトに変圧されて届けられています。
一方、高圧電力の場合は、柱上変圧器の一つ手前の6600ボルトの状態で各施設のキュービクル式高圧受電設備(キュービクル)へ届けられたのち、キュービクル内で100ボルトや200ボルトに変圧されます。
電力自由化
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